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「二酸化炭素排出の原因と割合をわかりやすく解説」今できる対策とは?

二酸化炭素(CO₂)がどこから、どれだけ出ているのかご存じでしょうか。

今回、CO₂排出の主な原因や割合をわかりやすく解説しながら、私たち一人ひとりがどのように関わっているのか

そして今からできる対策についても紹介します。

環境問題への第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

二酸化炭素はなぜ問題なのか

CO₂は自然にも存在するけれど…

二酸化炭素(CO₂)は、私たちが呼吸するだけでも排出される、自然にも存在する気体です。

でも、問題なのは「人間の活動によって大量に排出されていること」。

特に化石燃料(石炭・石油・天然ガス)を燃やして発電したり、車を走らせたりするときに、多量のCO₂が大気中に放出されます。

地球温暖化との関係

CO₂は「温室効果ガス」と呼ばれるもので、地球の表面の熱を宇宙に逃がさない役割があります。

適量なら地球にとって大切な存在ですが、過剰に増えると熱がこもり、気温上昇=地球温暖化が進んでしまいます。

二酸化炭素 (にさんかたんそ)
炭酸ガスともいい、色もにおいもない気体です。温室効果といって地球の平均気温を上げる性質のあるガスであり、「温室効果ガス」と呼ばれるもののひとつです。

出典:独立行政法人環境再生保全機構>大気環境の情報館

世界のCO₂排出割合

世界全体のCO₂排出を分野別に見ると、次のような内訳になっています。

  • エネルギー関連(発電・燃料使用など):約76%
  • 農業:約12%
  • 産業プロセス(セメント製造など):約6.1%
  • 土地利用の変化・林業:約3.3%
  • 廃棄物処理:約3.3%

※2021年のデータに基づく

エネルギー分野が圧倒的に多い理由

電気をつくるために化石燃料を大量に使っていることが最大の要因です。

世界中で電力需要が増えている今、この分野の見直しは急務です。

日本のCO₂排出割合

日本でも、CO₂排出の原因は分野によって異なります。

  • エネルギー転換部門(発電所など):約44%
  • 産業部門(工場など):約24.4%
  • 運輸部門(車・トラック・飛行機など):約18.5%
  • 業務部門(商業施設・オフィスなど):約5.5%
  • 家庭部門:約4.8%

※2022年度のデータに基づく

家庭からのCO₂も意外と多い

家庭からのCO₂は全体の5%未満とはいえ、冷暖房・給湯・照明・調理などで日常的に排出されています。

つまり、私たちの生活の中にもCO₂削減のヒントがあるということです。

CO₂排出を減らすために、私たちにできること

1. 節電・省エネを心がける

  • こまめに電気を消す
  • 節電モードの家電を選ぶ
  • 断熱性の高い窓やカーテンを使う

2. 移動手段を見直す

  • 徒歩や自転車、公共交通機関を使う
  • 自家用車はハイブリッドやEV車にする

3. 再生可能エネルギーを選ぶ

  • 電力会社を「再エネプラン」に切り替える
  • 家庭用太陽光パネルの導入も効果的

4. 食生活の見直し

  • 地産地消の食材を選ぶ
  • 食品ロスを減らすことで、間接的にCO₂削減につながる

まとめ:CO₂の排出割合を知ることが、行動の第一歩!

CO₂排出の主な原因は、エネルギーの使用にあります。

特に発電や運輸など、私たちの暮らしに深く関わっている分野が多いことがわかりました。

でも、難しく考える必要はありません。

「できることから少しずつ」が、持続可能な未来への第一歩です。

電気の使い方を見直すだけでも、地球へのやさしい一歩になります。

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ウェルビー

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