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玄米でおならが増えるのはなぜ?好転反応の仕組みと対処法

健康や美容のために「白米から玄米に切り替えてみた!」という方、意外と多いのではないでしょうか?

ところが、食生活を玄米に変えた途端、「おならが増えた」「お腹が張る」といった声もちらほら。

これは体に何か悪い兆候?それとも好転反応?

実は、玄米によるおならの増加は、腸内環境が改善されつつあるサインかもしれません。

この記事では、玄米を食べ始めたときに起きやすい「おならの増加」の理由と、それがなぜ健康に向かっている証拠とも言えるのかを、わかりやすく解説していきます。

好転反応とは何か?

好転反応の定義と一般的な症状

まず「好転反応」とは何かをご説明しましょう。

これは、体が良い方向へ向かう過程で一時的に現れる不調のことを指します。

整体や漢方でもよく使われる言葉で、次のような症状が出ることがあります。

  • 頭痛やだるさ
  • 吹き出物
  • 便秘または下痢
  • おならや腹部の張り

一見、体調が悪化したように見えるこれらの症状。

でも実は、体が毒素を排出し始めたサインとも考えられるんです。

玄米食による好転反応の具体例

玄米を取り入れると、腸内に溜まっていた不要物が排出され始め、腸内細菌のバランスが変わります。

この変化に伴って、

  • おならの回数が増える
  • ガスによる腹部の張り
  • 便の臭いが変化する

といった症状が一時的に現れることがあります。

これは、玄米が持つ高い食物繊維とデトックス効果によるものなんです。

好転反応とは、マッサージなどの施術を受けた後、体が回復する途中で一時的に起こる症状のことです。好転反応の症状は施術箇所や人によって異なりますが、痛みやかゆみ、だるさ、発熱、眠気、吐き気などがあります。

出典:小林整骨院>好転反応とは? 好転反応の種類や体のサイン(症状)・対処法

玄米と腸内環境の関係

玄米に含まれる食物繊維の種類と効果

玄米には不溶性食物繊維水溶性食物繊維の両方がバランスよく含まれています。

  • 不溶性食物繊維:腸の動きを活性化し、便の量を増やす
  • 水溶性食物繊維:善玉菌のエサになり、腸内フローラを整える

このW効果で、腸が刺激されて排泄がスムーズになる反面、「ガス=おなら」が増えることも。

腸内細菌の変化とガス発生のメカニズム

玄米を食べると、善玉菌が増え、悪玉菌が減少します。

このバランスの変化によって、腸内での発酵活動が活発化。

すると腸内に一時的にガスが溜まりやすくなり、

  • おならが出やすくなる
  • お腹がゴロゴロ鳴る
  • 膨満感が出る

といった現象が起きやすくなるんです。

これは体がしっかり反応している証拠とも言えますね。

おならの増加が示す体の変化

おならの臭いや頻度からわかる腸内状態

おならの状態から、腸の健康状態をある程度見極めることができます。

  • 無臭で頻度が多い:発酵が活発で、善玉菌が優勢な状態
  • 臭いが強く頻繁:悪玉菌が多く、腸内で腐敗が起きている可能性
  • たまに臭いが強くなる:腸内バランスが移行中(=好転反応)

つまり、臭いの有無やおならの頻度を観察することで、腸内フローラの変化を知る手がかりになります。

善玉菌と悪玉菌のバランスの影響

玄米で善玉菌が増えると、最初は悪玉菌が抵抗してガスが発生しやすくなります。

ですが継続することで、徐々に腸内環境が整い、ガスの量も安定してくるでしょう。

好転反応を和らげるための対処法

玄米の摂取量と調理法の工夫

いきなり毎食玄米にするのではなく、以下のような工夫がおすすめです。

  • まずは白米とブレンドして徐々に慣らす
  • よく浸水して柔らかく炊くことで消化しやすくする
  • よく噛んで食べる(30回以上が理想)

水分摂取と食事のバランス

食物繊維が多い食事をとるときは、水分不足だと便秘になりやすくなります

1日1.5〜2Lの水をこまめに飲むことを心がけましょう。

また、

  • 発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルトなど)を合わせて摂る
  • 肉類や油物は控えめにし、野菜を多めに

といった食事のバランスも重要です。

食物繊維の摂取量を徐々に増やす

玄米の他にも、

  • オートミール
  • きのこ類
  • 海藻類

などで多様な食物繊維を取り入れることで、腸の負担を減らしつつ腸活が進められます。

注意すべき症状と医療機関への相談

好転反応と見分けるべき体調不良のサイン

次のような症状が続く場合は、単なる好転反応ではなく体調不良の可能性も

  • おならと一緒に強い腹痛がある
  • 便に血が混じる、下痢が止まらない
  • 吐き気や発熱を伴う

こうした場合は無理に続けず、医療機関を受診しましょう。

長引く不調時の対応策

2週間以上続く不調は放置せず、消化器内科や内視鏡クリニックなど腸の専門医に相談することをおすすめします。

福岡天神や名古屋エリアなどにも専門医が多数あります。

まとめ:玄米食を続けるためのポイント

玄米を取り入れると、おならが増えたりお腹が張ったりと、初めは戸惑うこともあるかもしれません。

でも、それは腸が整っていくサインかもしれません。

  • 少量から始めて体に慣らす
  • 調理法や水分の取り方を工夫する
  • 体の声を聞きながら無理なく続ける

この3つを意識することで、玄米の持つ本来の力をしっかりと受け取ることができます。

続けるほどに、腸が整い、肌や体調の変化を実感できるようになるはずです。

  • この記事を書いた人

ウェルビー

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