家庭菜園や有機栽培に取り組む人の間で人気の「鶏糞堆肥」。
安価で栄養豊富なため、野菜作りに活用する人も多いです。
しかし、鶏糞堆肥は使い方を間違えるとデメリットにもなります。
鶏糞堆肥の注意すべき点や、うまく活用するコツを解説していきます。
目次
鶏糞堆肥のデメリット:鶏糞堆肥とは?
鶏糞堆肥ってどんなもの?
鶏糞堆肥は、鶏の糞を発酵・熟成させた有機肥料です。
窒素・リン・カリなどの三大栄養素がバランスよく含まれ、野菜の育ちをサポートしてくれます。
鶏糞堆肥のメリット
- 安価で手に入りやすい
- 即効性があり、野菜の育ちが早い
- 有機栽培でも使える安心感
鶏ふん堆肥は、窒素、リン酸、カリウムを含んでいるほか、カルシウムやマグネシウム、マンガンを含まれており、成分のバランスがよく、特に野菜や果樹といった栽培期間の長いものに対してよく施されます。
鶏糞堆肥のデメリット4選
1.窒素過多による「肥料焼け」のリスク
鶏糞は窒素分が多いため、使いすぎると植物の根を傷める「肥料焼け」を起こす可能性があります。
特に苗植え直後や若い植物には注意が必要です。
2.未熟な鶏糞はNG!発酵不足に注意
未発酵または発酵が不十分な鶏糞は、悪臭や病害虫の原因になることも。
また、発酵の途中でガスが発生し、植物に悪影響を及ぼすケースもあります。
3.pHが高くなりやすい
鶏糞はアルカリ性傾向があるため、土壌のpHが上がりすぎると作物によっては生育が悪くなることがあります。
酸性土壌を好む植物(ブルーベリーなど)は特に注意です。
4.臭いが気になることも
完熟タイプでも、使い始めは多少の臭いが残ることがあります。
家庭菜園やベランダ栽培では、近隣への配慮が必要です。
鶏糞堆肥を安全に使うためのポイント3つ
1.完熟タイプを選ぶ
できるだけ「完熟鶏糞」や「発酵済み」と明記された製品を使いましょう。
においや害虫の心配が減ります。
2.施肥量は控えめに
「多ければ多いほどいい」はNG。
パッケージの使用量を守り、特に最初は控えめに試すのがおすすめです。
3.苦土石灰などとの併用も検討
pH調整が必要な場合は、苦土石灰などと併用して中和することで、作物に合った土壌を作れます。
初心者におすすめの使い方・タイミング
元肥として土に混ぜる
苗を植える1〜2週間前に、鶏糞堆肥をしっかり土と混ぜてなじませることで、ガスの発生などを防げます。
追肥は液肥や他の有機肥料と併用
鶏糞堆肥だけで追肥すると肥料バランスが偏りがちです。
液体肥料や油かすなど、他の肥料と組み合わせると安心です。
まとめ:鶏糞堆肥は「使い方次第」で効果抜群
鶏糞堆肥は栄養豊富でコスパも抜群な有機肥料ですが、未熟なまま使ったり、多く施しすぎたりすると逆効果になることもあります。
正しく使えば、家庭菜園や畑でも力強い味方になります。
この記事を参考にしていただき菜園ライフがもっと楽しく、実り多いものになれば幸いです。