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「使ってはいけない洗濯洗剤4選」知らずに使うと危険な理由とは?

毎日何気なく使っている洗濯洗剤。

清潔な衣類を保つための必需品ですが、実はその中には「使ってはいけない」と言われる洗剤が存在するのをご存じですか?

見た目が可愛かったり、香りが良かったり、洗浄力が高そうに見えても、成分や使い方によっては健康や環境に悪影響を及ぼすことも

この記事では、特に注意が必要な洗濯洗剤4種類とその理由、そして安心できる洗剤選びのコツをご紹介します。

使ってはいけない洗濯洗剤4選:潜む洗剤リスク

なぜ「使ってはいけない洗剤」が存在するのか?

洗濯洗剤は本来、衣類の汚れを落とす便利なアイテムです。

でもその裏で、

  • 有害な化学成分が含まれている
  • 子どもや敏感肌に悪影響を及ぼす恐れがある
  • 環境に大きな負担をかけている

など、知らずに使い続けるとリスクとなるものもあるのです。

メーカーの広告だけで判断せず、「どんな成分が使われているのか」「どう使うべきか」に目を向けることが大切です。

使ってはいけない洗濯洗剤4選と危険な理由

①ジェルボールタイプの洗剤

  • 誤飲事故の多発と小さな子どもへのリスク
    カラフルでぷにぷにとした見た目が、まるでお菓子のようなジェルボール。実はこれ、子どもの誤飲事故が全国的に多発している製品です。
  • 誤使用時の対処法
    万が一口に入れてしまった場合は、すぐに口をゆすぎ、水や牛乳を飲ませて様子を見ましょう。異常がある場合は速やかに医療機関へ。誤飲を防ぐためには「手の届かない高い場所に保管」が基本です。

②強い香り付きの洗剤

  • 香害問題と周囲への配慮
    「いい匂いで気持ちいい!」と思っていても、実はその香りが他人にとっては害となっていることも。電車や職場、学校など密閉空間では「香害(こうがい)」と呼ばれ、トラブルの原因になることがあります。
  • 頭痛・アレルギー・呼吸器への影響
    香料成分の中には、化学物質過敏症やアレルギー、頭痛、咳などを引き起こす原因となるものも。特に子どもや高齢者、喘息持ちの方がいる家庭では注意が必要です。

③合成界面活性剤を多く含む洗剤

  • 肌荒れ・手荒れの原因
    洗浄力が高い一方で、合成界面活性剤は肌のバリア機能を壊しやすく、手荒れや肌荒れの原因になります。特に敏感肌の方や、手洗いの多いママたちには避けたい成分です。
  • 洗い残しが皮膚トラブルを招く可能性
    しっかりすすいだつもりでも、洗剤成分が衣類に残っていると、肌に直接触れてかゆみや湿疹が起こることも。毎日身に着けるものだからこそ、安全な成分にこだわりたいですね。

界面活性剤とは、水と油のように本来混じり合わないものを混ぜる働きをもつ成分のこと。

出典:ドクターリセラ>石油系合成界面活性剤とは?配合した化粧品が肌に与える影響もご紹介

④蛍光増白剤入りの洗剤

  • 衣類や肌への残留の懸念
    白さを演出する蛍光増白剤は、実際に汚れを落とすのではなく「白く見せているだけ」。そしてこの成分、衣類に残りやすく肌に刺激を与えるリスクもあります。
  • 赤ちゃん・敏感肌に不向きな理由
    デリケートな赤ちゃんの肌や、アトピー体質の人にとっては、蛍光増白剤の刺激が大敵。ベビー服の洗濯には、無添加・低刺激の洗剤が鉄則です。

蛍光増白剤(蛍光剤)は、目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青白い光(蛍光)に変えるため、見た目の白さを増す効果があります。

出典:花王>【成分・働き】蛍光増白剤とは?

使ってはいけない洗濯洗剤4選:洗剤の選び方

①成分表示をチェックする習慣をつける

まずは洗剤パッケージの裏側をよく見ること

合成界面活性剤、香料、蛍光増白剤などが含まれていないかをチェックしましょう。

②無添加・低刺激・植物由来成分に注目

敏感肌や赤ちゃんのいる家庭では、「無添加」「植物由来」「低刺激」などの表示がある製品がおすすめ。

最近では、肌にも環境にもやさしいエコ洗剤も人気です。

③ドラム式・縦型での推奨洗剤の違い

意外と見落としがちなのが、洗濯機の種類に合った洗剤選び

ドラム式は泡立ちが少ないタイプ、縦型は泡で汚れを落とすタイプが適しています。

洗剤の種類によっては、洗浄効果が十分に発揮されないこともあるので注意しましょう。

使ってはいけない洗濯洗剤4選:よくある疑問Q&A

「市販の洗剤はすべて危険なの?」

すべてが危険なわけではありません。

ただし、「誰にでも安全」とは限らないため、自分や家族の体質・ライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

「洗剤は少量にすれば安全?」

量を減らせば刺激も減るかもしれませんが、汚れ落ちや衛生面に支障が出ることも

正しい分量を守りつつ、やさしい成分のものを選ぶのがベストです。

「エコ洗剤は本当に汚れが落ちるの?」

昔のイメージとは違い、最近のエコ洗剤は洗浄力と肌へのやさしさを両立している製品が多いです。

レビューや成分表示をチェックしながら、自分に合ったものを探してみましょう。

まとめ:使ってはいけない洗濯洗剤4選

なんとなく選んでいた洗濯洗剤も、少し意識するだけで家族の健康や日常の快適さに大きな違いが生まれます

毎日の洗濯だからこそ、安心できるものを使いたいですね。

成分・使い方・香り。

少しの工夫で、肌にも環境にもやさしい暮らしはすぐに始められます。

ぜひこの機会に、洗剤の見直しをしてみませんか?

  • この記事を書いた人

ウェルビー

医療従事者 | 学会発表 | 良い状態(well-being)を叶えるために"サステナブル"に関わる様々な情報について発信していきます

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