グリーンウォーター(青水)は、メダカや金魚の飼育においてとても役立つ環境として知られています。
特にメダカの稚魚の育成には最適とされ、水中に漂う植物プランクトンがエサの代わりにもなり、日光さえあれば自然に維持できるのが魅力です。
ところが、「昨日まで緑色だった水が、朝見たら透明になっていた!」という経験をされた方も多いのではないでしょうか?
この記事では、グリーンウォーターが1日で透明になる理由とその対策方法について、実体験や具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。
グリーンウォーターとは?
グリーンウォーターの定義と特徴
グリーンウォーターとは、植物プランクトンが繁殖して水が緑色になった状態のことを指します。
見た目は濁って見えますが、微細な植物プランクトンが豊富に含まれており、特に以下のような特徴があります。
- 稚魚の餌になる
- 水温やpHの変化をやわらげる
- 直射日光によって自然に生成される
飼育におけるメリットとデメリット
メリット:
- 稚魚の成長が早くなる
- 水替えの頻度が減る
- 外敵から身を隠しやすい
デメリット:
- 観賞性が下がる
- プランクトンのバランスが崩れると突然透明化する
- フィルターや水換えとの相性が悪い場合がある
青水(グリーンウォーター)は、植物プランクトンを豊富に含んだ水のことです。
グリーンウォーターが1日で透明になる現象
実際に起こりうる現象の概要
「昨日までしっかり緑だったのに、今朝見たら透明だった!」というケースは珍しくありません。
この透明化は、徐々に進行することもありますが、一晩で劇的に変化することもあります。
透明化の兆候と観察ポイント
以下のような兆候が見られたら、透明化が始まっている可能性があります。
- グリーンの色味が薄くなる
- 水面に白い膜が張る
- 生体が落ち着かなくなる(泳ぎが変)
透明化は水質や環境の変化に非常に敏感に反応するため、注意深く観察することが重要です。
突然の透明化の原因
化学物質(過酸化水素水・アルコールなど)の影響
例えば、掃除や除菌のつもりでうっかり過酸化水素水(オキシドール)を使った場合、水中のプランクトンが一気に死滅し、グリーンウォーターが透明化することがあります。
また、アルコールや洗剤の微量混入も大敵です。
ヒメタニシなどの生体による水質浄化作用
ヒメタニシやミナミヌマエビといった水質を浄化する生体が過剰に投入されると、植物プランクトンがろ過・捕食されてグリーンウォーターが消えてしまうことがあります。
日照条件や水温の急激な変化
急な曇りや雨で日光が当たらなくなったり、水温が下がったりすることでも、プランクトンの光合成活動が止まり、透明化につながることがあります。
特に春や秋は日照変化に注意です。
その他の要因(例:納豆菌の混入など)
意外な例では、納豆を食べた手で水槽に触っただけで透明化したという報告もあります。
納豆菌がプランクトンを分解してしまうという説もあり、細菌類の影響も無視できません。
透明化を防ぐための対策
飼育環境の適切な管理方法
- 水槽は直射日光が適度に当たる場所に設置
- 換水は必要最小限にとどめる
- フィルターは使わず、エアレーション程度にする
化学物質の混入防止策
- 手をしっかり洗ってから作業する(石鹸も残さない)
- 使用する器具は水槽専用にする
- 周辺での除菌スプレーの使用を避ける
生体導入時の注意点
- ヒメタニシや貝類は数を制限
- 導入後の水質変化をチェック
- エビ類は様子を見ながら少数からスタート
透明化してしまった場合の対応方法
グリーンウォーターの再生成手順
- 飼育水を全て捨てず、半分ほど残す
- 日当たりの良い場所にバケツで保管
- 稚魚のフンなどを利用して栄養供給
- 数日~1週間で再びグリーン化することが多い
※市販の培養液(クロレラなど)を使うと早い再生が可能です。
飼育環境のリセットと再調整方法
- 水槽をリセットする際はしっかり天日干し
- 新たに飼育水を作り直してから生体導入
- 水温や日照を一定に保つように調整
まとめ
グリーンウォーターの安定維持のポイント
- 適度な日光と水質維持が大切
- 不用意な物質の混入を防ぐ
- 生体の導入はバランスがカギ
予防と日常管理の重要性
グリーンウォーターはとても便利な飼育環境ですが、非常にデリケートなバランスで成り立っています。
日常のちょっとした変化が透明化につながることもあるため、こまめな観察と予防が何より大切です。
もし透明化してしまっても、焦らず落ち着いて再生成すればOK!
これもまた飼育の楽しみの一つとして、ぜひグリーンウォーターの管理を楽しんでみてください。