紅茶やハーブティーを毎日楽しんでいる方にとって、ティーバッグは手軽で便利な存在ですよね。
でも、実はそのティーバッグにプラスチックが含まれていることをご存じですか?
「えっ、紙に見えるけど……」と驚いた方も多いはず。
今回は、環境にも健康にもやさしいプラスチックフリーのティーバッグについて詳しく解説し、おすすめの商品を5つご紹介します。
目次
プラスチックフリーのティーバッグが注目される理由
一般的なティーバッグに含まれるプラスチックとは
見た目は紙のようでも、実は多くの市販ティーバッグには「ポリプロピレン」などのプラスチックが接着や強度のために使われているんです。
お湯を注ぐと、このプラスチックが少しずつ溶け出してしまう可能性があるとも言われています。
マイクロプラスチックの健康・環境リスク
ティーバッグから溶け出すプラスチックが、マイクロプラスチックとして体内や自然環境に影響を与えることが懸念されています。
人体への影響はまだ研究段階ですが、できるだけ避けたいですよね。
また、プラスチック製ティーバッグは自然分解しにくく、海洋汚染の原因にも。
毎日の一杯が地球にも関係していると考えると、選び方を見直したくなります。
プラスチックフリーへの関心が高まる背景
こうしたリスクから、環境配慮型の商品やエシカルな選択肢への注目が世界中で高まっています。
特にヨーロッパでは、ティーバッグのプラフリー化が進んでおり、日本でも少しずつ選べるようになってきました。
プラスチックフリー(Plastic Free)とは、「プラスチック(Plastic)」と「Free of=~がない、~を含まない」のFreeを合わせた言葉です。「プラスチック製品ではなく、別素材で作られた代替え品を選択しましょう」という意味。
ティーバッグの素材をチェックしよう
プラスチックフリー素材の種類(アバカ、麻、コーンスターチなど)
プラスチック不使用のティーバッグには、以下のような自然由来の素材が使われています。
- アバカ繊維(マニラ麻):しなやかで強度があり、お茶の風味を損ねません
- 麻(ヘンプ):通気性が高く、エコ素材として注目
- コーンスターチ(トウモロコシ由来):生分解性がありコンポスト可能
生分解性・堆肥化可能な素材とは?
「生分解性」とは、自然の微生物によって分解されて土に還る性質のこと。
特に「堆肥化可能(コンポスタブル)」と表示されている場合は、自宅のコンポストや施設で堆肥にすることもできます。
「プラスチック不使用」と表示されていても要注意なケース
中には、「プラスチックフリー」と表記しながら糸やタグ、個包装にプラ素材が使われているケースも。
購入前に細かい表示やレビューをチェックするのがおすすめです。
プラスチックフリーのティーバッグおすすめ5選
1. Clipper Tea|完全プラスチックフリー&オーガニック
英国発のオーガニックティーブランド。ティーバッグ、糸、タグすべてにプラスチック不使用。
ナチュラルで優しい味わいも魅力。
- 使用素材:無漂白アバカ繊維
- 特徴:フェアトレード認証、完全生分解性パッケージ
2. Pukka Herbs|自然素材×スパイスブレンドが人気
アーユルヴェーダに基づくブレンドで人気のPukkaは、ティーバッグにも自然素材を使用。
カフェインレスやスパイス系も豊富。
- 使用素材:オーガニック繊維、ステープルレス設計
- 特徴:植物性インク使用、サステナブルな農業支援
3. Teapigs|コーンスターチ素材で高品質な風味
お茶の品質とサステナビリティを両立させたTeapigsは、ピラミッド型のティーバッグが特長。
味の広がりが段違い!
- 使用素材:コーンスターチ(生分解性メッシュ)
- 特徴:カーボンフットプリント表示、動物実験なし
4. Heath & Heather|縫い合わせでポリプロピレン不使用
イギリスの伝統ブランド。ポリプロピレンを一切使用せず、糸で縫い合わせた構造で環境配慮が徹底されています。
- 使用素材:紙+糸の縫合
- 特徴:無漂白素材、機械縫製でステープルなし
5. Sonnentor|月のリズムブレンド×サステナブル設計
オーストリア発のバイオダイナミック農法によるブランド。
ユニークな“月のリズム”シリーズなど、体と心に優しいブレンドが魅力。
- 使用素材:生分解性フィルター素材
- 特徴:再生紙パッケージ、オーガニック100%
比較ポイントと選び方のコツ
素材と分解性の違いで選ぶ
コーンスターチやアバカなど、生分解性の高さや堆肥化可能かどうかを確認しましょう。
味・香りの好みに合わせた選び方
スパイス系が好きならPukka、まろやかさ重視ならClipper、しっかり風味派にはTeapigsがおすすめ。
風味×エコのバランスも大事!
ブランドのサステナブルな取り組みも要チェック
オーガニック認証やフェアトレード、パッケージの素材まで、ブランドの姿勢も選ぶポイントになります。
ティーバッグ以外の「プラなし紅茶」スタイル
リーフティー+ストレーナーで本格派に
ティーバッグを使わず、茶葉+茶こしで淹れる方法もエコでおすすめ。
風味の幅も広がり、ちょっとした贅沢気分に。
フレンチプレスで手軽にエコなお茶タイム
コーヒー用のフレンチプレスでも、茶葉を使って簡単に紅茶が淹れられます。
洗って何度も使えるので、ゼロウェイストに最適です。
まとめ:あなたの一杯が未来を変える
小さな選択から始めるエコな暮らし
「たったひとつのティーバッグ」と思うかもしれません。
でも、その選択が環境への配慮や自分の健康を守る一歩になります。
プラスチックフリーのティーバッグで健康と環境にやさしく
今日紹介したおすすめブランドを参考に、ぜひあなたにぴったりのプラスチックフリー紅茶ライフをはじめてみてください。
あなたの一杯が、未来の地球をちょっとやさしくするかもしれません。