毎年、夏が近づくと話題になる「日焼け止め」。
でも最近では「買ってはいけない日焼け止め」という言葉が注目されているのをご存知ですか?
実は、私たちが毎日使っている日焼け止めの中には、発がん性やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性のある成分が含まれているものも。
また、海や川に流れた成分がサンゴ礁など自然環境を破壊するリスクも指摘されています。
この記事では、そんな「危険な日焼け止め成分」を分かりやすく解説しつつ、安全に使える日焼け止めの選び方を丁寧にご紹介します。
目次
買ってはいけない日焼け止め:危険な成分5選
①オキシベンゾン(紫外線吸収剤)
アメリカの研究では、オキシベンゾンが血液や母乳から検出されたケースが報告されています。
ホルモンかく乱作用の懸念があり、ハワイ州ではサンゴ礁保護の観点から販売が禁止されました。
日本では規制がないため、今でも多くの製品に使用されています。
②オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)
こちらも紫外線吸収剤の一種で、長期的に皮膚から吸収されることでホルモンバランスへの影響が懸念されています。
海洋生態系への影響も報告され、サンゴへの有害性が強く指摘されています。
③パラベン系防腐剤
パラベンは乳がんの腫瘍組織から検出されたことがあり、特に妊婦や敏感肌の人には注意が必要な成分。
防腐剤として多くの化粧品に使われていますが、安全性を疑問視する声も増えています。
④PFAS(永久化学物質)
一度体内や環境に取り込まれると分解されにくく、内分泌かく乱や発がん性リスクが報告されています。
水を弾く性質があるため、ウォータープルーフ製品に多用されがちです。
⑤アボベンゾン(t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)
プールなどで塩素と反応すると、発がん性のある副産物を生成する可能性があるとされる成分。
耐水性に優れるものの、注意が必要です。
買ってはいけない日焼け止め:安全な日焼け止めの選び方
紫外線散乱剤(ミネラルベース)を選ぶ
酸化亜鉛や酸化チタンなどのミネラルは、紫外線を物理的に反射して肌を守ります。
FDA(米食品医薬品局)もその安全性を認めています。
特にナノ粒子不使用のものを選ぶと安心です。
「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」表記の見方
これらの表記がある製品は、紫外線吸収剤を使用していないという意味。
肌への刺激が少なく、敏感肌の方にもおすすめです。
ただし、表記だけで安心せず成分チェックも忘れずに。
SPF・PAの適正な使い分け
SPF30・PA+++で日常使いには十分。
SPF50以上になると吸収剤の量が多くなる傾向があるため、長時間の外出やレジャー時に限定して使用するのがおすすめ。
「SPF」とは、短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。「PA」とは一時的な黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安。
容量・使用形状の選び方
スプレータイプやパウダータイプは吸入リスクがあります。
特にナノ粒子を含むものは、呼吸器への影響も心配されるため注意が必要です。
成分表示の簡単チェックリスト
- 「~ベンゾン」「~パラベン」「~フルオロ」は避けたい
- 「紫外線吸収剤フリー」や「ノンケミカル」を確認
- 「ナノ不使用」表記も安全性の目安に
買ってはいけない日焼け止め:シーン別の選び分け
普段使い(通勤、散歩など)
- ノンケミカル
- ナノ不使用
- SPF30程度
- クリームタイプ推奨
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海やプールでの使用
- 耐水性あり
- アボベンゾン不使用
- 酸化亜鉛・酸化チタンが主成分
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敏感肌・子ども・妊婦向け
- パッチテスト済み
- 低刺激処方
- 香料・着色料なし
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買ってはいけない日焼け止め:よくある間違い
- 安い製品=安全ではない
→ 並行輸入やアウトレット品は、成分表示が不明確なケースが多く要注意。 - 「ナチュラル」=安全とは限らない
→ 本当に安全かどうかは、成分名を自分の目で確認することが大切です。 - 海外製品は規制が異なる
→ 成分規制は国によってバラバラ。海外製を選ぶ際は慎重に。
買ってはいけない日焼け止め:チェックリスト
購入前に以下を確認しましょう:
- 成分表に「紫外線吸収剤」や「ナノ粒子」はないか?
- 主成分が「酸化亜鉛」「酸化チタン」か?
- SPF・PAは使用シーンに合っているか?
- クリームタイプで吸入リスクがないか?
- パッチテスト済み?石鹸で落とせるか?
まとめ:買ってはいけない日焼け止め
日焼け止めは、毎日のように肌に直接触れるもの。
危険な成分を知り、避ける力を持つことが、肌の健康と地球環境を守る第一歩です。
- ミネラルベースの日焼け止め
- ノンケミカル・ナノ不使用の確認
- 使用シーンに合ったSPF/PAと形状選び
この3点を意識すれば、あなたにとって本当に安全な日焼け止めを見つけることができます。
「成分を見るクセ」を、ぜひ今日から始めてみてください。